スマホやアイフォンが便利になり、YouTube等ネットで気軽に動画を見ることができたり、動画を気軽に撮影することもできるようになりました。そんな私たちの生活に身近な動画を、ネット上の動画配信サイトにアップロードすることでお金を稼ぐという方法があります。

 

動画配信サイトはいろいろありますが、収益システムが充実していて扱いやすいのはYouTubeとニコニコ動画です。特にYouTubeは、世界に発信されています。

 

こちらでは、動画投稿に関するポイントや稼げるジャンルをいくつか紹介していきます。

 

youtubeで稼ぐ方法

 

自分が動画に出演することで視聴者に興味を持ってもらう

 

自分で動画に出演するのは敷居が高いですが、知名度が高まれば企業からのCM依頼が来たり、プロダクションに所属すれば芸能活動など活動の範囲が広がります。

 

自分は出演せず、情報をメインに取り扱う動画を作成する

 

視聴者の興味がある情報をまとめた動画を作成すれば、自分が出演する必要もなく、動画作成の敷居が一気に下がるので、参加しやすくなります。

 

動画投稿で稼ぐためのポイント

 

 (1)動画を丁寧に編集する

撮った動画をそのままアップするより、文字入れ・カットなど、パソコン上で丁寧に編集を加えた方が、アクセス数の多い動画となります。初心者ほどこうした編集の手間を怠らないようにしましょう。

 

無料で使える動画編集ソフトもありますので、探してみることをオススメします。例えば、ウィンドウズであればWindows Movie Maker、マックであればiMovieがあります。

 

 

(2)ジャンルは統一する

ジャンルを統一すると視聴者が続けて見やすくなるため、再生数が安定します。

 

美容なら美容、料理なら料理と統一することで、

「あの人は美容の人だ」「この人は料理の人だ」と覚えてもらえやすくなります。

どうしても複数のジャンルを扱いたい時は、チャンネルやアカウントを分けるなどしましょう。

 

 

(3)タイトルや動画説明文を工夫する

どんなに面白い動画を作っても、クリックされなければ誰にも見てもらうことができません。クリックしたくなるサムネイル画像(タイトルと同時に表示される画像)を作成しましょう。雑誌などの見出しや、テレビ等も参考になるでしょう。再生数が多い動画のタイトルを参考にするのもよいでしょう。

 

視聴者を引き付けるタイトルを考える際、要点を空欄にする、視点を変える、余韻を残すなどが大事です。

「こんな◯◯みたことない!」

こんな感じで、見てみたくなるようなタイトルをつけるようにしましょう。

 

チャンネルが軌道に乗るまでは、「タイトルとサムネイル」が再生数に大きな影響を与えます。

極端な話、タイトルでしっかりと興味を引くことさえできれば、中身の動画の完成度はあまり重要ではないと言えます。

 

 

(4)閲覧者の次の行動を指示する

YouTubeはリンクを自由に使えるので、動画説明文や動画の最後で、動画を見終わった閲覧者の次の行動をしっかり指示しておきましょう。「チャンネル登録してください」という指示がもっとも多いかもしれませんが、「続きはこちらから」とリンクを貼っておき、ブログに飛ばしたり、商品販売ページに飛ばすというような指示でもよいでしょう。

 

YouTubeの概要(動画説明欄)は、最初の3行は初期状態で表示され、4行以降は開閉ボタンをクリックすることで表示されます。ですので、最初の3行に重要な情報を入れておくのがポイントです。売りたい商品の内容、自分の実績(USP・ユニークセリングポイント)、飛ばしたいリンクなどを入れます。

4行目以降には、自己紹介や自分の各種サイト・SNSのリンク、メッセージを入れていきます。

ブログやメルマガにも動画(チャンネル)へのリンクを貼っておき、相互に連動させるとよいでしょう。

文章面はSEO(ネットで検索されやすくするテクニック)を意識しましょう。

 

(5)シリーズ動画を作る

一度呼び込んだ閲覧者を逃がさないことが大事です。連続するシリーズ物の動画を複数作っておくのもポイントの一つです。下記で、動画投稿で稼ぎやすいジャンルをご紹介します。

 

 

(6)英語を使う、海外ユーチューバーも参考にする

英語を動画に取り入れることで世界に発信できますので、日本語だけを使う場合よりも、動画を見る可能性がある人が圧倒的に多くなります。タイトルや動画説明文には、少しでも英語を取り入れるといいでしょう。

 

作成に慣れてきた人は、世界トップレベルで稼いでいるユーチューバーを参考にしていくといいでしょう。日本でトップのユーチューバーと世界でトップのユーチューバーでは、視聴回数、チャンネル会員数ともに軽く5倍もの差があります。

 

2019年3月時点

ヒカキン(HikakinTV)総再生回数56億回  チャンネル会員数712万人

ジャスティン・ビーバー(JustinBieber)総再生回数184億回 チャンネル会員数4361万人

 

(7)動画に動きをつける、メリハリをつける

ペット動画の場合は、ペットに芸をさせたり、ペット同士を戯れさせたり等しましょう。

自分自身を被写体にする場合は、ボディーランゲージを徹底しましょう。目を見開いたり口を大きく開いたり、表情豊かにするのがポイントです。テンションをあげるべき所ではあげていったり、喜怒哀楽がはっきり声にあらわれる動画はメリハリがいいでしょう。

 

 

(8)決まった時間に投稿する

毎日・毎週・毎月等、決まった時間に投稿しましょう。月額課金の有料チャンネルではこれが必須になります。これは、特にゲーム実況・エンタメ系などで重要です。決まった時間に動画を投稿することで、普段何気なく見ているニュースやテレビ番組のように、視聴者の生活のリズムにあなたの動画が入り込みやすくなるでしょう。

 

視聴されやすい時間帯はターゲットの層によって違うので、最初は時間帯を変えて投稿してベストな投稿時間を探り当ててから投稿時間を固定しましょう。定期的に新作動画を発表することで固定ファンを増やしていくのもポイントです。

 

動画の反応は、クリエイターツールの「アナリティクス」から各種データが確認できます。 データ分析しながらニーズを満たした動画をブラッシュアップし、質を高めていきましょう。

 

 

(9)コメント欄活用でファンを増やす

ユーチューブのコメント欄は視聴者との交流の場となります。登録者数が少ないうちはコメントも頻繁にあるわけではないので、最初はひとつひとつのコメントに丁寧に返信するようにしましょう。アンチコメントに関しては無視しても結構です。

 

 

(10)SNSと連携して拡散する

投稿した後は、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどで積極的に告知しましょう。 多くの視聴者を引き付けるような動画であれば、いっきに拡散させることができます。 SNSからYouTubeへ爆発的な集客が見込めることになります。

 

 

 

動画投稿で稼ぎやすいジャンルの例

 

 

ペット系

YouTubeで稼ぐためにペットを飼うのは毎日の世話で大変でしょうから、もともとペットを趣味で飼っている人向けです。ネタに困らない、著作権にひっかかる心配がない、海外の視聴者にも理解できる、顔出し不要などのメリットがあり、初心者でも取り組みやすいでしょう。 英語を入れたタイトルを付ければ、世界中の視聴者をターゲットにでき、海外からのアクセスが見込めるでしょう。

 

 

ノウハウ系

これはYou Tubeのシステムではなく「外部メディアに誘導して稼ぐ方法」です。お金稼ぎ・恋愛・健康・美容系・運動系・料理系といったノウハウを動画内で解説することで稼ぎます。良質なコンテンツやノウハウをすでに持っていたり、飲食店や美容室、整骨院などの店舗の集客をメインに考えているなら、このノウハウ系動画を作るとよいでしょう。

 

 

ゲーム実況・エンタメ系

ゲーム実況は、動画を作成しやすい、多くの人に慣れ親しまれている、シリーズ化しやすい、自ら出演してもしなくてもいい、対象のゲームに人気があればある程度の再生回数が見込める等の好条件が揃っていますので、初心者にオススメのジャンルと言えるでしょう。必要な機材を揃える必要はありますが、普段何気なくゲームをしているなら、ゲーム実況チャンネルを作って収益化するのがオススメです。必ず「収益化が認められているゲームを選ぶ」ことに注意が必要です。ゲーム会社によってはYou Tubeなどでの動画のアップロードが許可されていないゲームもあり、著作権の問題もあります。詳細は各ゲー会社や動画サイトで確認しましょう。わからない場合は制作会社に直接メールして聞いてみましょう。ゲーム実況で取り上げられるゲームは売上が伸びることもあり、任天堂は投稿者と動画の広告収益をシェアする「Nintendo Creators Program」をスタートさせています。収益を任天堂と分配する形にすれば、ゲーム実況で収益化することを認めています。

 

ユーチューブとニコニコ動画、共ににぎわっている分野ですが、とりわけニコニコ動画はオタクカルチャーという性質上、だいぶゲーム実況に偏っていると言えます。ゲーム実況者自体がプチタレント扱いされることも多いようなので、ルックスに自信があれば顔出ししてもいいし、声に自信が無ければ「音声読み上げソフト」を使い、後から自分で考えた実況音声を動画に付加するのでもいいでしょう。基本は顔出し必須ですが、顔出しなしでも人気のある実況者もいますので、不可能ではありません。稼げるジャンルなので、ライバルも当然たくさんいます。 ライバルから抜け出るには、プレイヤーとしてのキャラ付けが重要になります。 実況トークやボディランゲージ、コスプレをしてプレイする人もいます。 最初からキャラを固めるのは難しいので、視聴者の反応を確認しながら方向性を決めていくのもいいでしょう。

 

 

音楽・ダンス系

上級者向けかもしれませんが、歌やダンスに自信があるなら、自身の動画を投稿して芸能関係者からのスカウトを待つのもいいでしょう。投稿するだけでもパートナー広告による収益が望めます。ジャスティン・ビーバー等、You Tubeで最も再生数が多いのは音楽系の動画です。本格的なヒット動画は、PV作成が前提であるため、芸能プロダクションとの協力が必要になってきます。

 

作曲や映像制作などを作り出すことができる場合は、「ニコニコ動画」をオススメします。ニコニコ動画でアップロードされている動画は全て二次創作・二次利用が可能です。自分で作成した動画を他のユーザーに二次利用・二次創作された場合、その動画から発生した報酬の10%を受け取る収益分配の権利が発生します。ニコニコ動画では、初音ミクなどのボーカロイドを使って作曲した曲が再生数上位を独占しています。ボーカロイド・初音ミクは任天堂と同じように収益分配という形であれば収益化ができます。作曲ができるなら是非ニコニコ動画にも投稿しましょう。ただし、音楽のカバー動画の場合は、著作権に気をつけます。(詳細別記)

 

 

子供

子供を顔出しして発信する、子供にレビューをさせる、お出かけの様子を発信する等、子供を登場させることで稼ぎやすいコンテンツを作ることが可能です。子供の顔出しに抵抗がある人は少なくないでしょうからハードルは高いかもしれません。ユーチューバーは子供の憧れの職業にもなっているので、本人の意思次第ともいえます。

 

子供の視聴者は多く、子供向けの動画は再生回数を稼ぎやすいと言えるでしょう。大人に比べて、子供の方が広告をクリックしやすいということもあるのかもしれません。ちなみに18歳以下の人はアカウントを作ることができず、保護者が代わりに設定する必要があります。

 

 

 

(6)その他

旅行によく行く人は、旅行先の珍しい風景を動画にして配信するのもいいでしょう。時事問題・ニュースに関するトレンド系動画は、通常のニュースサイト作りと同様、不労所得にはなりませんが、毎日更新を継続すればそれなりの収益となり、初心者向きとも言えます。災害系の動画は、東北震災時の津波動画のように圧倒的な再生数となりますが、常に狙って撮影できるものではないですで、メインの稼ぎ方とするのは控えましょう。

動画投稿で稼ぐさいに注意する著作権・禁止事項

動画投稿で稼ぐ場合は、著作権や禁止コンテンツに細心の注意を払いましょう。音楽・動画・ゲームに限らず、他の文章・芸術品など、すべての著作に同じことが言えます。

 

自分のペットを撮影したもの、レコード会社と契約していない自分で作成した曲、商用使用許諾のあるゲームの実況等は問題ありませんが、購入した曲やテレビの音楽を使った動画、他人の動画を集めて組み合わせたもの、性的描写や暴力表現等、商用使用許諾のないゲームの実況等は著作権侵害、禁止事項に当たるので投稿できません。フリー素材の音楽を使用する場合は、商用使用許諾の証明を直リンクしておきます。

 

 

動画・音源・ゲームなど、他者のコンテンツを一部でもそのまま使うことを「二次使用・二次利用」と言い、原則YouTubeでは、二次利用の動画にパートナー広告を付けることは禁止です。例外として、そのコンテンツの製作者がウェブサイト上で「商用利用可能」と記載していた場合、そのリンクを動画説明文内に貼ることで、二次利用・収益化が可能となります。

 

ニコニコ動画であれば、ニコニコ動画内のすべての動画を、二次利用・収益化することが可能であり、対象動画のコンテンツツリーに子作品として自作動画を登録することで、収益分配を行います。

 

他者のコンテンツを元に動画を作ることを「二次創作」と言います。他者コンテンツの動画・音源をそのまま使わず、自分で演奏し直して動画にしてアップするのは、二次創作です。「二次創作は認めても二次利用は認めない」という場合がありますので注意しましょう。

 

「使用許諾・商用利用許諾のないコンテンツの二次利用・二次創作は、収益化に使うことが不可能」ということを十分注意しましよう。基本は同じです が、YouTube・ニコニコ動画で、それぞれ著作権への対処が異なる部分もあります。

 

二次利用で稼ぐ場合は、直接自分から権利者に使用許諾・商用利用許諾の確認を行わなければいけません。ゲーム実況の場合、二次利用・二次創作の使用許諾・商用利用許諾をサイト上で公表しているゲーム会社がありますので、その場合は自分から確認を行う必要がありません。