著作権とは

自らの思想や感情を創作的に表現したもの(明確な形を持たない無体財産)に付く権利のこと

書物、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、PCプログラム等個人や会社が著作権を持っていた場合、無断で使用するのは法律違反になるので気を付けましょう。

著作権侵害について

個人が撮影したものから音楽のPVまで、様々なジャンルの動画が毎日世界中からアップロードされています。その中で、テレビ番組やアニメ、映画等が無断で投稿されているケースがあり、社会問題になる場合があります。

著作権者が YouTube に法的な削除リクエストを送信した場合、自分のアップロードした動画が削除され、著作権侵害の警告を受けます。YouTube にコンテンツが無許可で掲載されているという正式な通知が著作権者から届いたら、著作権法に従って動画を削除しなければいけません。

また、動画が削除される理由は著作権に関係するものだけではなく、Youtubeのルールや利用規約に違反している場合も動画削除対象になるので注意が必要です。(以下参照)

著作権ブロックについて

著作権侵害の警告を通告を1回受けた場合、収益化に影響をおよぼす可能性があります。ライブ配信やアーカイブしたライブ配信が著作権侵害によって削除された場合、90日間ライブ配信の利用が制限されます。

著作権侵害の警告を通告を3回受けるとアウト

著作権侵害の警告を通告を3回受けた場合、アカウントと関連付けられているチャンネルはすべて停止。アップロードされたすべての動画も削除され、新しいチャンネルの作成ができなくなります。

 

警告を受けた動画を削除しただけでは警告は解除されません。

警告を解除したい場合は

期限が切れる(コピーライトスクールの受講を完了して90日)まで待つ

著作権侵害を申し立てた人に撤回してもらうよう頼む

異議申し立て通知を提出する(フェアユース、または著作権侵害とは認められないのに動画が削除された場合)

 

違法動画について厳しくなる動向にありますので、間違いや勘違いで投稿してしまっても、内容によっては1回でアカウントの停止になるケースも出てくるので、十分注意が必要です。

 

地域限定の視聴制限動画

地域限定の動画は「お住まいの地域では著作権上の問題で権利所有者によりブロックされています。」「この動画は、お住まいの国では公開されていません」と表示される場合があります。youtube側が視聴制限しているケース(動画の所有者が特定の国でのみコンテンツを利用できるように選択していたり<通常はライセンスや権利が原因>、各地域の法律に準拠するために、YouTube 側で特定のコンテンツをブロックしている可能性がある)と、投稿者が一部の地域で見られないように設定している(日本の法律にひっかかる為に日本からは視聴できないようにしている等)ケースがあります。

ブロックされた動画を見たい場合、プロキシ(直接閲覧先のサーバーにアクセスせずに他のサーバーを経由してからアクセスする)を設定しましょう。ProFreeというサイトに見たい動画のURLを貼り付けても見られるようになります。

著作権侵害を回避する

youtubeでは著作権が軽く見られる傾向にあるようです。テレビ番組やDVD、音楽などを利用するのは楽ですが、著作権侵害の警告を受けることは避けたいものです。

著作権侵害を完全に回避するには、

完全なオリジナル動画を投稿する

著作権に引っかかるような動画を一度でもアップロードしてしまうと、警告を受けて削除したとしても、他の誰かが保存し再度アップロードしてしまうという可能性が出てきます。投稿者は、著作権に疎い視聴者がいることを十分理解し、動画をアップする必要があります。

youtubeとパートナー契約を結んでいる企業が公式公開しているオフィシャル動画は著作権違反になりませんので、自分のサイトに貼り付けることができます。個人が撮影して投稿した動画は、埋め込みを許可していれば大丈夫ですが、肖像権(容姿やその画像などに帰属される人権)を侵害しているケースもありますので、気を付けましょう。動画に有名人が写っていた場合、パブリシティ権(人に備わっている、顧客吸引力を中核とする経済的な価値を保護する権利)に影響するケースもありますので、注意が必要です。

著作権侵害の申し立て・報告・削除について

自分が映っているから動画を削除してほしいなど著作権侵害(自分にとって不利益、不都合、不快を感じるような場合)に当たる場合、申し立てをします。

動画の投稿者にプライベートメッセージを送る

youtubeのアカウントを持っている場合は、動画の投稿者にプライベートメッセージを送って動画を削除して欲しいことを伝えます。削除をしたいチャンネルを開き「概要」/「メッセージを送信」でメッセージを書いて送信します。相手に直接依頼するので、丁寧な言葉でわかりやすく書きましょう。なぜ削除をしてほしいか(自分が映っている等)記載すると削除理由が分かりやすくなるでしょう。何度も削除をしてほしいと依頼をすると、削除依頼を常にしていると思われブラックリストに入ってしまうケースがあります。一度ブラックリストに入ってしまうと、削除してほしい動画も削除できなくなることがあります。トラブルを避けるよう動画削除を依頼することが大事です。

youtubeに動画削除申請をする

投稿者が削除しなかった場合はyoutubeに動画削除申請をしましょう。動画タイトルの下にある「その他」から「報告」をクリックし、その中から問題のポイントを選択します。コミュニティガイドで規定されている投稿禁止理由がリストになっています。著作権違反・権利侵害の場合はより詳しい選択をします。スタッフが数日で確認をし、1週間程で削除依頼に対する結果が送られてくるでしょう。それでも削除できない場合は、弁護士に依頼して法的手段を取るというケースが考えられますが、時間がかかってしまったり、多額のお金がかかってしまうかもしれません。著作権侵害の申し立ては運営側も慎重に対応しており、著作権の所有者本人かその正式な代理人からの依頼が必要であると記載があります。 youtubeのスタッフがコンテンツを見回り、ルール・利用規約違反している動画があると削除してくれる場合もあります。

 

※不適切な動画について

不適切な動画は匿名で報告することができます。未成年に見せるべき内容ではないという報告が行われた場合は、削除されず年齢制限されるケースもあります。動画の投稿者を特定したい場合は、youtubeと連動しているTwitterやFacebookなどのSNSをチェックしてみましょう。概要をたどっても特定できない時は、弁護士に依頼するのも手段の一つです。無料相談を受けたり、youtubeの問題に詳しい弁護士を選ぶようにしましょう。

 

youtubeのルールや利用規約に違反している動画

youtubeのルールや利用規約に違反している場合も動画削除対象になります。

 

ヌードや性的なコンテンツ

これに該当する動画は、たとえ自分自身を撮影したものであっても投稿しない。

 

有害で危険なコンテンツ

他者、特に子どもに対して大けがにつながる危険性のある行為を促すような動画は投稿しない。内容の程度に応じて年齢制限を設けたり削除したりするケースも。

 

不快なコンテンツ

自由に表現するための場としてのサービス提供だが、人種、民族、宗教、障がい、性別、年齢、国籍、従軍経験、性的嗜好や性同一性に基づく個人または集団に対する暴力行為を助長または許容するコンテンツ、またはこうした特性に基づく差別を扇動することを主な目的にしたコンテンツは投稿できない。明確に線引きすることが難しい場合もあるが、保護対象グループへの攻撃を主な目的としたコンテンツは不適切と判断される。

 

暴力的で生々しいコンテンツ

視聴者に衝撃を与えることや世間を騒がせること、もしくは根拠のない情報を流すことを主な目的とする暴力的または残虐なコンテンツを投稿することは許可されない。刺激の強い内容を含むニュースやドキュメンタリー動画には、視聴者が内容を理解できるように十分な情報を付加するよう心がけが必要。また、暴力行為を促すことは禁止。

 

嫌がらせやネットいじめ

嫌がらせ的な動画やコメントを YouTube に投稿することは許可されない。嫌がらせ行為が悪意のある攻撃にまで発展した場合、削除の報告依頼をする。多少の不愉快さを感じる程度であれば、無視してやり過ごす。

 

スパム、誤解を招くメタデータ、詐欺

スパムは迷惑行為。動画の視聴回数を増やすことを目的として、誤解を招く説明、タグ、タイトル、またはサムネイルを作成しない。不特定多数に向けたコンテンツ、不要なコンテンツ、または繰り返し部分の多いコンテンツを大量に投稿しない(コメントや非公開メッセージを含む)。

 

脅迫

略奪、ストーカー行為、脅迫、いやがらせ、恐喝、プライバシーの侵害、他のユーザーの個人情報の漏えいといった行為や、他のユーザーを扇動して暴力行為に走らせたり、利用規約に違反させたりすることは許されない。こうした行為が発覚した場合、その当事者は YouTube から永久に追放。

 

なりすまし

別のチャンネルや個人になりすますことを目的として作成されたアカウントは、なりすましに関するポリシーに基づいて削除されるケースも。

 

著作権BGMについて

動画にBGMを付けるのは大切な要素です。自身で演奏したものやフリー素材でしたら何の問題もありません。自身や他者の楽器伴奏で歌や踊りの演出をするのはOKですが、CD、カラオケ、ライブ音源を使用するのはNGです。引用もNGです。youtubeのチャンネル名の横にチェックマークがついていれば、youtube側に公式と認められていることになります。

フリー素材を使用した場合は著作表記しましょう。フリー素材には、YouTubeオーディオ ライブラリ、動画編集アプリについている音楽(imovie、Googleフォト等)、魔王魂、MusMus(ムズムズ)などがあります。